社労士試験の思い出③
こんにちは、KOMODA LAW OFFICE 社労士の木貞です。
今回は社労士受験2年目の勉強法についてお話しをしますが、その前に私の環境が変化したことについてもお伝えします。
初年度の受験に落ちるまでは無職でしたが、2回目のチャレンジをするにあたり、まずはアルバイトをすることに決めました。
そこで目を付けたのが労働基準監督署です。
「アルバイトするなら社労士に関連のある仕事にしよう。労働基準監督官と仲良くなろう!」
ということで労働基準監督署に応募しました。
定員1名に対し応募者が私と主婦4名の競争率5倍という状況で、アルバイトと言えどなかなかのハードルです。
採用面接では社労士試験にチャレンジしていること、社労士になって世の中の役に立ちたいと思っていることを伝えました。
結果は無事採用!
アルバイトの面接において大学生の就活のような気合の入った応募者は過去にいなかったそうです。
今まで主婦の方しか採用したことがなく、使命感というよりも事務能力や周りとの協調性を重視していたことから面接官の中で議論はあったようですが、社労士資格保持者は監督署での非常勤相談員として重宝していたようなので、その期待を込めて私を採用したとのことです。
これは当時もですが、今現在も本当にありがたいことだったと感謝しています。
アルバイトの業務は、簡単な事務、弁当注文と代金の徴収、コーヒーの準備、掃除、ごみ捨てなどで、社労士受験に直接役立つことと言えば労働保険料の延滞金の計算くらいでしたが、この労働基準監督署でのアルバイトが私の社労士人生を大きく変えてくれたと言っても過言ではありません。
これについてはまた別の機会でお話ししますね。
アルバイトも決まったことから、次は勉強法の見直しです。
まずは図書館に足を運びました。
勉強するためではなく、勉強法を見直すためです。
そこでは勉強法の本だけでなく、記憶のメカニズムや、暗記の方法に関するありとあらゆる本を借りてきました。
そこから大事だと思ったやり方を一冊のノートにまとめることから始めたのです。
その当時の貴重なノートがこれです。
赤文字で大きく書くことで、自分を奮い立たせていたような記憶があります。
いいことが書かれていますね笑
「すきま時間は復習する。複雑な思考はできない」
これはのちに大きく役立ちました。
このように色々な書籍の内容を約30ページに渡りノートにまとめたのですが、その中で勉強のルールを大きく3つ決めました。
②暗記方法の工夫
③脳のメカニズムに合わせたスケジュール
今回のブログでは上記3つのうち①の話をさせていただきますね。
①隙間時間の徹底活用
「車の運転中の信号待ちの間に暗記ノートで暗記する」
車の信号待ちの時間は長く感じますよね?
その時間を暗記に充てました。
信号待ちの時間を短く感じるというメリットもありました♪
「昼ごはんのお弁当を食べながら演習問題を解く」
演習問題を解く時間を隙間時間に入れ込めないか考えた時に、食事中は何もしていないことに気付いたので演習を解くことにしました。
少ない量のお弁当をゆっくり食べることになるため満腹感を感じやすくなりダイエットにも繋がりました♩
「監督署の飲み会には人脈形成のために極力参加するが、その代わり早めに会場に到着し暗記ノートで暗記する」
飲み会と勉強をセットにし「飲み会に行った日は確実に学力が向上している」という事実を作ることで、飲みに行ったという自分の行為を正当化し後ろめたさをなくすようにしました笑
「自宅トイレに入ったら暗記ノートを1ページ暗記するまで出られない」
トイレ中も実は何もしていない時間なので、ここでも暗記の時間に充てました。
家族からは苦情が出ましたが笑
「監督署への通勤時間に勉強する」
監督署へのアルバイトは自転車で行ってました。
ただ、その自転車での通勤時間も勉強時間に充てられないか考えました。
自転車だとさすがに勉強は不可能でしたので徒歩に変え、監督署までの通勤時間約35分間をまさに現代版二宮金次郎という感じで歩きながらテキストを読んでいました笑
よく人に「その話、盛りすぎじゃないの?」と疑われるのですが、正真正銘の実話です。
この当時の勉強法ノートの以下のメモの「歩きながら勉強すると全身で学習できる」を実践しただけなのです。
更に付け加えるならば、アンクルウェイトという重りを足首に巻き、徒歩の運動効率のアップを図ったりもしました笑
ただ、歩きながらの勉強さすがに体に負担が大きかったので1カ月で止めました。
その後は自転車通勤に戻し、始業時刻の30分前までに監督署の休憩室に着くようにして、そこで演習問題を解くようにしました。
これが私の隙間時間の徹底活用法ですがいかがだったでしょうか?
一部無茶なものもありましたが、当時はかなり徹底していたと自負しています。
机に向かって長時間勉強するのはやはり苦痛なので、その苦痛をできるだけ取り除き、如何に気持ちよく勉強するかを考えた結果、このような色々な方法にたどり着きました。
では次回のブログでは「暗記方法の工夫」について書いていきたいと思います。
「試験本番でどうやったら学んだことをスムーズに思い出せるか?」に徹底的にこだわった暗記法なので、ぜひ楽しみにしていただければと思います!