医療保険ってなに?①
前回は社会保険制度がどんなものなのかと、5つの種類があることを解説しました。
今回より、その5つの種類を一つずつ説明していきますね。
今回は医療保険を解説します。
皆さん、病気やケガをして病院に行った時に窓口で保険証を提示しますよね?
例えば30歳の人がその保険証を病院に提示すると、本来は1万円かかる診療を受けても3,000円で済むんです。
なんと7割引きです!
とても嬉しいですね!
では残りの7割は病院が割引してくれたの?
いや、そうではないんです。
残りの7割分のお金はあとで医療保険から病院に支払われますので病院は損しないんです。
ですので、7割引きされたというよりも3割の負担で済んだという感じですね。
ちなみに、この負担割合は以下のようになっています。
・義務教育就学前…2割負担
・義務教育就学後から70歳未満…3割負担
・70歳以上75歳未満…原則2割負担
・75歳以上…原則1割負担
これが皆さんに一番身近で代表的な医療保険のサービスだと思います。
なお、アメリカではこの制度があまり整備されていないようで、高額な保険料を請求されるケースもあるようです。
そう考えると日本人で良かったとつくづく思ってしまいます。
この医療保険制度、実は日本人は生まれた瞬間から死ぬ瞬間までこの医療保険に強制的に入ることになります。
ですので「私は病気やケガをしないから医療保険に入らないぞ!」とどんなに叫んでも許されないしできないのです。
一方で、「医療保険にお世話になるのは申し訳ないから、私は10割負担するわ」ということはできます。
病院の窓口で保険証を提示せず「医療費は全額自分で出します」と言えば10割負担が可能です。
まあ、そのような方はいらっしゃらないとは思いますし、聞いたこともありませんが…
この医療保険というサービス、他にも色々とお得なサービスがあるんです。
医療保険のことを知らない方は「なんて私たちは恵まれているんだ!」ときっと驚くことでしょう。
ということで、次回は医療保険の他のサービスを解説していきますね。
記載内容は投稿日時点のものとなり、法改正等で内容に変更が生じる場合がございますので予めご了承ください。