コーチングってなに?①
皆さん、コーチングという言葉を聞いたことがありますか?
おそらく一度は耳にしたことがある方も多いと思います。
では、コーチングと聞いてどんなことを思い浮かべますか?
「相談者と悩みを共有しながら一緒に解決方法を考えていくような…」
このようなイメージかと思います。
世の中にはいくつかの相談のスタイルがあります。
・カウンセリング
・ティーチング
・アドバイス
・メンタリング
・コンサルティング
・コーチング
一つ一つ見ていきましょう。
・カウンセリング
心の悩みの問題に対して、要因が過去にあるというスタンスで問題を解決していくスタイルです。
傾聴の比重が大きく、何も助言しない場合もあります。
・ティーチング
多くの人に同じ内容のものを教える画一的な指導方法のことです。
学校の授業などのようなイメージです。
・アドバイス
「あなたはこうしたほうがよい」「すべきである」というような助言のことです。
過去の成功法則に基づき効率の良いと思われる方法、正しい方法を教えるようなイメージです。
・メンタリング
同じ会社や職業の人を対象に、個人的経験をもとに指導を行うものです。
アドバイスと違うのは、メンタリングを行う人は「相手をやる気にさせる人」「相手の精神的支柱になれる人」という条件があるということです。
・コンサルティング
高度な専門知識による指導助言のことを言います。
そのテーマに詳しい専門家が分析を行い、指導まで行います。
・コーチング
適切な質問によって、相手の行動を促し、その人の目標達成を支援するコミュニケーションスキルのことを言います。
簡単に言うと「やらせる」スキルではなく「やってみたいと思わせる」スキルのことを言います。
そして、今回のコラムから「コーチング」をテーマにお話しをしていくのですが、上記の数ある相談の型から「コーチング」を選んで話をするには理由があります。
それは今からの時代に必ず必要なスキルだからです。
コーチングが必要な理由は2つありますが、職場を例にして説明しますね。
右肩上がりに経済発展していた時代には、コーチングはあまり必要ありませんでした。
なぜなら答えが1つだったからです。
その場合は、トップダウンで「言われた通りに動く社員」がいれば良かったのです。しかし、今は全く状況が変わってしまいました。
多様な価値観が溢れ、とてつもないスピードで変化している今の時代には、昔のやり方が通用しなくなってきたのです。
絶対的に正しい答えが見つからない時代になったのです。
そのため、自分で答えを見つけていくスタイルであるコーチングが必要なのです。
かつては情報を上司が握っていて、部下に判断基準がなかったため、部下はそれに従わざるをえない、部下にとって上司の言うことが絶対の時代でした。
しかし、近年はインターネットなどを通じて部下にも上司に近い情報量を持てる環境になってきたので、部下も自分の考えを持ちやすい状況になっています。
下手をすれば、上司よりも部下の方が重要な情報を持っていたりします。そうなると、部下に「こうすれば上手くいくから、こうしなさい」とは言えなくなってきます。
そのため「どうやったら上手くいくのだろう?」「どんな選択肢があるのだろう?」と一緒に考えながら行動を促していくコーチングのスキルが必要になってくるのです。
今回はコーチングが必要な理由を簡単に説明しましたが、次回よりコーチングがどのようなものなのかを具体的に説明していきたいと思います。
次回もお楽しみに♪
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