社員の定着に欠かせないのは『承認』です③
今回のブログでは具体的な承認の仕方についてお話ししたいと思います。
すぐに思いつくものであれば
「素晴らしい!」
「頑張ったね!」
という言葉かけだと思います。
これは
「(あなたは)素晴らしい!」
「(あなたは)頑張ったね!」
というように「あなた」が主語になっているのでYOUメッセージと呼びます。
ただ、このYOUメッセージには弱点があるんです。
このYOUメッセージを頻繁にやり過ぎると
「あなたはこうあるべきだ、こうすべきだ」
という押し付けだったり、統制の手段のように受け止められてしまい、
人によっては不快に感じたり、受け入れ難かったり、
そのメッセージ自体を否定してしまう恐れがあります。
そこで紹介したいのは、Iメッセージという承認です。
「(私は)嬉しかった!」
「(私は)助かりました」
これは「私」が主語になっているのでIメッセージと呼びます。
Iメッセージは、「私」がそう感じているという素直な気持ちを伝える時に用います。
Iメッセージを受け取った相手は、自分の言動が人に良い影響を与えたという充実感、達成感を得ることで自分自身の価値を認識できる状態になるため、モチベーションが上がりやすいのです。
効果はそれだけではありません。
例えば
「あなたはすごいよ!」
とYOUメッセージで伝えたとします。
そうすると相手は
「いえいえ、私はすごくないですよ」
と否定することもできますよね。
ところが
「私は嬉しかった!」
というIメッセージであればどうでしょう?
「私」が感じた「嬉しい」という気持ちを事実として聞かされているため、その事実を否定することはできませんよね?
そうなると素直な気持ちでメッセージを受け止めやすくなるのです。
皆さんには是非この「Iメッセージ」を普段の人との関わりの中で意識して取り組んで、大切な人や仲間に拡げていって欲しいと思います。
このIメッセージ、実は更に進化させたバージョンがあります。
「〇〇+△△+Iメッセージ」という合わせ技があるのですが、これについては次回のブログでお伝えしますね。
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