介護保険ってなに?①

介護保険ってなに?①

こんにちは。

随分前のブログになりますが、社会保険制度がどんなものなのか?ということと、5つの種類があることを解説しました。

社会保険のブログはこちら

その中の一つ目として医療保険についてブログで書きましたので、今回は二つ目の介護保険について解説していきますね。

朝早くに近所のおじいちゃんやおばあちゃんが、自宅に迎えに来てくれたミニバンに乗せられて、夕方また戻ってくるというような風景を見たことがありませんか?

それはおそらく送迎バスに乗ってデイサービスという介護施設に行っています。

ではデイサービスに行って何をしているのでしょう?

それは、次のようなことです。
・介護してもらいながらお風呂に入ったり、食事をする。
・身体の機能を維持したり回復させるためにレクリエーションをしている。
・場合によっては筋力トレーニングやエクササイズなどのリハビリなどもしている。


これらのサービスは本人のサポートを行うことを目的としていますが、介護をする家族の負担を減らすという目的もあります。

「介護する家族の負担を減らす」ってどういう意味なのかを考えてみます。
平均寿命の上昇と、少子高齢化により、人口に占める高齢者の割合がどんどん増えています。
平均寿命が延びるのは嬉しいことではありますが、高齢になるにつれて身体が弱くなったり、健康状態に問題を抱える人も増えていきます。
そうすると介護が必要になったりしますね。

老老介護昔は大家族でしたので、家族総出での介護も可能でしたが、今は核家族化が進んでいますので、高齢者夫婦のみの世帯であれば、介護してくれる人も高齢ということになります。
いわゆる「老老介護」というものです。
高齢者一人暮らしの世帯であれば、介護してくれる人がいないので、別居している子供に介護をお願いすることになります。

ただ、少子化ですので、介護する子供も限られてきます。
そうしますと、介護をする側もかなりの負担になりますし、それでも十分な介護ができないということになれば職を離れなければいけない事態になったりします。
ですので、介護が必要な状態にならないように予防することも大事なのですが、介護をする人の負担を減らすことも考えていく必要があります。

介護が必要なレベルを表すために、1(軽度)~5(重度)というように区分されているのですが、私の義母は要介護5という重度の区分に該当しており、1人では1日たりとも生きていけません。
その義母を義父は自宅で介護しています。
これは「妻が住み慣れた家で最期まで介護をしてあげたい」という義父の強い想いによるものです。
「お義母さんはお義父さんに愛されているんだな」という二人の絆にほっこりすると同時に、「最期まで介護をしてあげたい」といういつか終わりの時が来ることを覚悟した想いでもあることに、なんとも胸が締めつけられてしまいます。

ただ、実際には介護は休みなく続けられ、終わりが見えないため、お義父さんの心身の負担やストレスは相当なものとして積み重なってるのを感じる時があります。
一方で、そのような状況を察知した介護サービスの職員さんは「お義母さんを数日間施設にいれて、その間お義父さんはリフレッシュしてこんですか?」とよく声をかけてくれるそうです。

これは、介護する側にいるお義父さんの負担を減らす意味があるわけで、このような介護サービスの利用の仕方もあるということを示しています。
介護保険制度は、介護される側へのサービスが充実しているだけでなく、介護する側の負担を減らすという視点でもサービスも充実させているのが分かります。

介護保険ってなに?①このことから読み取れるのは、介護保険制度というのは、少子高齢化が進む中で、介護を家族だけのものではなく、社会全体で支えていこうという理念に基づいたサービスなんだということです。

この介護保険制度、生まれてから約20年と短く、世の中の情勢や地域の特性も変わっていますので、色々な改正がなされながら運用されています。

次回のブログでは、そんな介護保険制度の基本的な仕組みについて解説していきたいと思います。

 

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